緊急時・極小ロット向け セブンイレブン名刺作成のすすめ
問題設定
- 名刺を切らした場合に、緊急時に用意する方法がほしい
- 「名刺 コンビニ」などで検索すると幾つか手法が出てくるが一般には写真印刷を使うようで、そうではなく普通の名刺っぽい紙に作りたい
大前提:名刺は発注したほうが断然・確実に、格段に安く便利で仕上がりも良い
先だって、とある目的のため1に自作の名刺を作成しました。こんなの↓
発注先は、先輩Pの間で有名だというマヒトデザイン様にお願いしました。 片面カラー上質紙180kgで、390(制作費)+160(送料)=550円。100枚ですので、1枚5.5円。土曜日に発注したのに翌水曜に届く素早さでこれです2。
つまり、発注して届くタイムラグが許容でき(しかもそれは最大で1週間程度)、1単位100枚が多すぎなければ、外部発注のほうが圧倒的にローコストです。 これから紹介するコンビニ印刷の方法は、カラーの場合2枚ごとに60円、単価で30円と実に5.4倍以上の価格であり、しかも印刷後に自分でカッターなどを使って 切り離す必要があります。発注名刺は当然裁断された状態で届きますので、仕上がりもよく手間もありません。さらに、今回の方法は現状で幾つかの問題を抱えています(後述)。
それでもコンビニ名刺を用意しておく意味はあります。なにしろ、データはスマホに入れておけばいいので可搬性抜群。 名刺を切らしていたり、そもそも名刺を持っていないタイミングでも、そこにセブンイレブンがあれば簡単に名刺を用意することが出来ます。 データ作成に関しても、複雑な作業は殆どありませんし、発注名使用のデータが有ればそれを流用できます。
そういうわけで、あくまで緊急用ではありますが名刺作成の方法などを以下に。
コンビニ名刺用データの作り方と印刷方法
まず、以下のテンプレートを保存します。ただの画像です。幾つかの理由により、350dpi相当のデータとなっています。 枠線版とトンボ版がありますが好みでどうぞ。2重トンボになっていないのは、そんなスペース無いからです。 2重トンボ(相当)に出来ないので、ちょっと小さく切らない限り、切り離した名刺には必ず枠線が含まれます。これが1つ目の問題。 (※サムネイルが黒くなっていますが、オリジナル画像ではちゃんと枠線が見えます。左が枠線版、右がトンボ版です。透過画像の関係ですシクシク)
要は、この枠の中に印刷したいデータを描いて、それを保存しておけばよいわけです。印刷時の注意点は以下。
- セブンイレブン専用の方法
- はがき印刷を使う関係で、標準ではがきが用意されているコンビニで印刷する必要があります。調べた限りセブン以外の大手ははがき印刷に対応していないようです。これは2つ目の問題点です。
- レイアウト印刷ではなく、そのまま印刷を選ぶ
- すでに最適な大きさに設定されています。
- 「ちょっと小さめ」に「しない」
- フチが切れるのを防止する機能があるのですが、そうすると画像の大きさが変わってしまうため一般的な名刺サイズではなくなります。
そうして刷ってみたはがきを、光に透かしてみたのがこちら。
わかりづらいかもしれませんが、上の名刺は表の切手貼り付けスペースとかぶってしまっていますね。印刷位置のズレの 可能性を考えた時、これはいくら調整しても回避は難しいと考えます。これが3つ目の問題3。 なお、切手スペースを避けようとテンプレ位置を下に下げすぎると、こんどは名刺データそのものが印刷スペース外に出てしまい 切れてしまう可能性があり本末転倒な結果になります。現在のテンプレは名刺として完成できる方を優先したものです。 私の現行の名刺のように、背景が白いタイプなら枠線が消えることを許容して下にずらすのは有りかもしれません。
あと、仕様上両面印刷に対応しません。人によっては問題になる可能性があります。
コンビニ名刺まとめ
まず利点。
- データをスマホに入れておけば、その他の媒体(USBメモリとかSDカードとか)を持ち歩かなくても印刷できる
- 例えば名刺を切らしてしまった場合に、その場で準備できる
- 発注名刺のデータがあれば流用できるので制作の手間はほとんどない
- 発注名刺を頼む前に、どんなふうになるか試して妄想できる
- 実際には印刷方法が同一とは限らないため、仕上がりには差があります。でも妄想はできるでしょ?
そして欠点。
- 高い
- 印刷後切り離す必要があり手間、また切り離す道具が要る
- 完成名刺に枠線が入ってしまう
- 手法の関係でセブンイレブン限定の方法
- 1枚目の名刺の裏に切手スペースがかぶるか、2枚目の名刺の一番下が切れるかどちらかを許容しなくてはならない
- 両面印刷は出来ない
幾つかの欠点については、工夫の余地があります。たとえばセブン限定でなくするためには、写真用紙に印刷するようテンプレートを新しく作る方法があります。 光沢紙への印刷になるので名刺っぽさが失われる欠点がありますが汎用性が高まりますし、L版に1枚ずつ出力したりA4印刷にして一度に10枚出力するなどの考え方も使えるでしょう。 このあたりは、名刺がどのようなシーンで、どう必要になるか、またそれに対してどこにどういうこだわりを持ちたいかで話が変わってくるところかと思います。
個人的にはやはり発注名刺をおすすめしたいところですが、それはそれとして、保険としてのこういうデータを持っておくのもいいんでないかい?というご提案でした。
余談1
実は、冒頭に示した発注名刺を作った時に、裏面に「特殊な光を当てるとウサちゃんロボが浮かび上がる」というのをやりたくて、こんな小細工用道具を作ったんですよ。
結局そちらの計画はうまく行かず頓挫しました4が、その際に「この紙の感じだったら、名刺そのもの作れるんじゃね?」と思い今回の記事に至りました。
余談2
発注名刺に載っている「担当」の名前は、「安部菜々」「佐藤心」です。いずれも、アイドルマスターシンデレラガールズに登場する、両名ともにアイドル活動に直球の 私一押しアイドルです。近年では某ニコニコ動画でちょっと変わった流行り方をしましたがまあそれはいいです。 ウサミンこと安部菜々さんをよろしくお願いします。はぁとさんこと佐藤心さんをよろしくお願いします。